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火の女神ペレ

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FXを楽しむための小ネタ集
ハワイの火の女神ペレの怒りを買った男達

ペレの怒りを買った男達・・・と書くと、何か特別に悪さをして怒りを買ったように思えるかもしれないですが、ペレの場合、何をしようがしまいが、「怒りを買わなかったオトコはいない」のですから、何もわざわざ取り上げるようなテーマではないかもしれません。

ただ、相手の男が、それなりに強い力を持った神だった場合には、「戦い」の上、決着が付くのですが、ここで取り上げるのは、「か弱い子羊」のような、普通の人間がペレと関わるとどうなるか、というお話です。

【ケーススタディ1:カフク(Kahuku)の2人の若い族長】
 ホルア(holua)という、草の斜面を「そり」で滑り降りる遊び、というかスポーツがあります。ハワイ島カフクの2人の族長はこの競技がとても得意で、仲間の女の子を呼んでは、日々、ホルアに興じていました。彼らの楽しそうな声を聞きつけたペレ。ペレも実はホルアが大好きです。早速、ゴージャスな美人の姿で、自分のそりを持ってカフクに駆けつけ、まずは有象無象の女の子達を圧倒します。2人の族長もすぐ気づき、なんとかペレの気を引こうとそれぞれ必死になりながら、日々、一緒にホルアを楽しんでいました。

しかし、しばらく経つと、2人の族長も「何か変だ」と気が付きはじめます。彼女の機嫌がころころ変わること、とても気まぐれなこと、些細なことでとても激しく怒り出すこと、等々・・・。
そして、ついに「彼女は、あの、女神ペレの化身なのではないか」と思い至ったある日、2人はなんとかこの「危険な異邦人」から身を遠ざけることにしました。

が、そんなことを黙って許すペレではありません。2人を無理矢理呼びつけ、地面が熱くなり、草が枯れるまでホルアを続けさせます。怯える2人。怒るペレ。ペレももう美人の仮面を取り去ります。その髪は熱風にあおられてばさばさとたなびき、腕と脚は炎に包まれて輝き、瞳には稲妻が光り、息を吐くと黒煙が舞う、というとんでもない姿です。美しかったカフクの村は地震が起こり、洪水に呑まれ、熔岩も流れてきて全滅です。
ホルア「ホルア」

北の地方を目指して逃げ出した2人。ペレは2人の前を熔岩でブロックし、カフクに引き戻します。何とかカヌーに乗って海に逃げようと走り出す2人。ペレは洪水のような熔岩を流し、2人を追いかけ、やっと海岸までたどり着いた2人を溶岩流に呑み込ませてしまいました。2人を呑み込んだ熔岩のあとは、いまでも2つの丘のような盛り上がった形で残っており、「ペレの丘(Na Puu o Pele)」と呼ばれています。


【ケーススタディ2:族長クムカヒ(Kumu-Kahi)の場合】
 プナ(Puna)の村にクムカヒ、という、背の高い、ハンサムな、スポーツの得意な族長がいました。クムカヒも当然、ペレのことを知っていたのですが、まずかったのは、「ペレは美しく恐ろしい女神だ」という単純な知識しかなかったことです。ある日、彼が仲間とスポーツに興じていると、老婆が通りかかり、「ワシも仲間にいれてくれ」としつこくつきまといます。(もう話の展開は読めましたね?)そうです。クムカヒは、最初、老女が冗談を言ってるのだと思い相手にしませんでした。それでもしつこくつきまとうので、「おまえなんかにできるわけないだろう」と侮辱してしまいます。もう終わりです。老女ペレはクムカヒを海岸に引っ張っていき、彼の体を熔岩の屑の中に埋め、その上からペレ自身が起こした熔岩をかけ、海に向かってうずたかい山ができるほど熔岩に埋めてしまいました。これが、ハワイ島南東端の「クムカヒ岬」の起源だそうです。

【ケーススタディ3:族長パパラウアヒ(Papa-Lau-Ahi)の場合】
 パパラウアヒ、彼もまた、スポーツ好きのプナの族長で、人々を集めてはいろんなスポーツを楽しんでいました。当然のように現れるペレ。彼女はまた豪奢な美人として登場してきます。ペレ自身、スポーツは好きでもあり、得意ですから、別に熔岩を流さなくても次々と人々を圧倒していきます。ついにパパラウアヒその人との対戦です。必死でがんばるパパラウアヒ。しかし、なんと言うこと、頑張ったパパラウアヒはペレに「勝って」しまったのです。もう終わりです。ここから先は上記の話と同じなのでもう省略。

【ケーススタディ4:ケリイクク(Ke-Lii-Kuku)の場合】
 ケリイククはプナの族長でしたが、美しいプナの村がとても自慢でした。ある日、オアフ島へ出かけていったとき、そこで1人の予言者に会います。そこで自分の出身地を訊かれ、ここぞとばかりに自分の村、プナがいかに素晴らしい場所であるかを自慢します。ところが予言者(どうも彼はペレの手下のようです)は、「国に戻ってみなさい。おまえの故郷はペレの力によって、もう跡形も無いだろうよ」などと言います。腹を立てるケリイクク。しかし少し心配にもなった彼は「わかった。今から戻って確かめてこよう。しかし、なんともなかったときにはおまえを生かしてはおかないからな」と捨てぜりふを吐いてプナに戻ります。

ペレは他人の自慢話が大嫌い、だそうです。というわけで、島に戻ったケリイククは予言通りの有様を見ることになり、悲観のあまり首をくくってしまいました。。

【ケーススタディ5:カパパラ(Ka-Pa-Pala)の場合】
 ある日、たまたま火口原のあたりを通りかかったカパパラはペレと姉妹達が遊んでいる場所に出くわします。ペレもたまたま機嫌が良かったのか、彼を仲間にいれ、一緒になって色んなスポーツを楽しみます。もともとスポーツマンであったカパパラ、いろんな競技で勝っただけではなく、よせばいいのに調子に乗って、「俺は熔岩の池の上でだってサーフィンができるぜ」などと、バカな自慢をしてしまいます。

この一言がペレの機嫌を損ねてしまいました。熔岩の上でサーフィンをはじめたカパパラ。(それはそれでスゴイと思うが)無事で済むわけがありません。サーフボードごと、熔岩の中に葬り去られて以上終わり。