ハワイの神話と伝説~ホロホロコラム~ホロホロフライト番外編

(2004.1.11)

今回はハワイの話題ではありませんので番外編としました。
テニアン島という島をご存知でしょうか?そう、サイパンのすぐ南、カジノで有名なところです。サイパンからこの島に往復するのは、 通常、カジノ、いや、ホテル所有の高速フェリーになりますが、しっかり飛行機も定期便として飛んでいます。

ノースウエスト航空系のPacific Island Aviationも週末のグアム行きがテニアンに立ち寄りますが、もう1つ、Freedom Airという小さな小さな会社が、1日に10数便、サイパン-テニアン間を往復運行しているのです。ちなみに、オーストラリアにもFreedom Airというちょっと有名な航空会社がありますが、それとは全く縁もゆかりも無いようです。

機材はパイパーPA28型、通称チェロキーと言われているもので、パイロットを含めて何と4人乗り!です。 「空飛ぶジープ」そのものですね。飛行機そのものの価格も中古で数万ドルくらいのようで、個人所有している人も 結構いるようですが、そんな飛行機がしっかり定期便として飛んでいるわけです。

写真1:駐機中のチェロキー 写真2:バゲージ搬入中。後方はPIA機

出発はサイパン空港のコミュータ・ターミナル。さっきまで売店で働いていた人たちが出発近くになると GHとして動き始めます。ちなみに、ここの売店ではベテルナッツ(ビンロウジの実)も1袋1ドルで売っています。 ミクロネシア、特にパラオとかヤップではこのベテルナッツチューイング(噛みタバコのようなものです) が盛んで、口の中を真っ赤にした人たちをよく見かけますが、サイパンのしかも空港でお目にかかれるとは!

実だけ買ってもしようがないので「どうやって噛んだらいいの?」と訊くと、お兄さん、「おう、ちょっと待ってろ」 とどこかに消えたかと思うと、石灰の入ったプラスチックケースとキンマの葉を持ってきてくれ、食し方を 懇切丁寧に説明してくれました。1ドルですっかり仲良くなってしまった売店の人たちです。 まあ決しておいしいものではないですが、しばらく噛んでいるとちょっとしびれた感じがしてきていい感じです。。

写真3:ビンロウジセット(実・石灰・キンマの葉) 写真4:とてもフレンドリーな売店/GHスタッフ

そうこうしている間に出発の時刻です。さっきまで待合室で熱心にテレビを見ていた若者が、やおらサングラスを かけたかと思うと飛行機のほうに走っていきます。パイロットだったんですね^^;。
乗客は3名。私の席は前列。すなわち操縦席です^^;
操縦席に座るというのは、はじめての体験。下の2つの写真、何の変哲も無い写真ですが、 こういう構図で写真を撮るのは、普通はとってもムズカシイはずです^^;

写真5:操縦席。不安なくらいオンボロです^^; 写真6:サイパン空港のランウェイ

タキシング中は暑くて開けっ放しだった(!)窓もさすがに飛行中は閉めて離陸です。飛行時間は約5分!! あっと言う間もなくテニアン空港が見えてきました。これで27ドルは高いのか安いのか・・。
ちなみに、宿泊先のTinian Dynasty Casio and Resortの庭には、ビンロウジが山盛りの実をつけていました。

写真7:テニアン空港のランウェイ 写真8:庭先で実をつけていたビンロウジ
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