ハワイの神話と伝説~ホロホロコラム~ホロホロフライト(1)

(2000.11.4)

ツイン・オッターのご紹介

ホロホロフライト、というと、セスナかヘリでの遊覧飛行をイメージしてしまうかもしれませんが、ここでご紹介するのは、 TwinOtter(双子のカワウソ)という愛称で親しまれている、DASH-6(DHC6)というプロペラ機です。
この飛行機、ハワイの島々を結ぶ定期便でありながら、まるで遊覧飛行のようなスリルと眺望が味わえる、というスグレモノ?です。
写真1:モロカイ島に到着

したTwinOtter dhc6-2
<写真1>モロカイ島に到着したTwinOtter <写真2>カフルイ空港到着

ご覧になってわかるように(写真1,2)主翼が上の方に付いていますので、どの席からも下界の眺めが大変良い、 という特徴があります。また、ジェット機と違って、かなり低空を飛びますので、そういう点でも景色は最高です。(写真3、4)
※高所恐怖症のヒトにはちょっとつらいかもしれませんが^^;。

kalaupapa pineapple
<写真3>モロカイ島カラウパパ半島 <写真4>モロカイ島のパイナップル畑

座席は18人乗りで、そのへんのバスよりも狭くて小さく(写真5,6)、当然のことながら全席エコノミーで、 機内サービスなんかありません。CAさんが歩く場所もなければ、そもそも、機内で立つと頭を打ってしまいます^^;
狭い機内で、セスナ機のように揺られていると、自然と?乗客同士も妙に連帯感が生まれるから不思議です。 また、操縦席も丸見えで(写真7)、サービスの良い機長だと、風景の解説をしてくれたりもします。
私も、降りたときに、思わず、機長と「Thank you for exciting flight!」と握手してしまったこともあります。 (まさに、遊覧飛行の感覚ですね)

<写真5>シート1列目 <写真6>後方シート <写真7>操縦席

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以下はバックヤード的な解説です。

ハワイの島々を結ぶエアラインとしては、AQ:アロハ航空(AA系)と、HA:ハワイアン航空(NW系)が主流で、 どちらも、Boeing-737や、DC-9などのジェット機を運航しています。AQは1946年、HAに至っては1929年設立、という、歴史のある会社です。

アロハ航空の傘下に、アロハ・アイランダーエアという航空会社があります。歴史的には1980年に設立された プリンスビル航空(カウアイ島ですね。でも今はプリンスビルには定期便は飛んでない)という名前で、数機のTwinOtterで 運航していた会社を1987年にアロハ・エアグループが買収し、1992年にAloha Islanderairと改称したものです。買収後は、機材も増え、今ではどちらかというとTwinOtter(DASH-6)よりも、同じくde HavillandのDASH-8(37人乗りプロペラ機)のほうが主流になっています。
今回ご紹介した写真も、この、IslanderAirの、HNL-MKK-OGG便です。

なおもう1社、昨年(1999)、一時的にアロハ航空とコードシェア運航もしていた、Pacific-Wingsという航空会社があり、 こちらのほうはセスナ機で!BigIslandのKamuela空港、MauiのHana空港、MolokaiのKalaupapa空港など、ディープなところへ 定期便を飛ばしています。

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日本でもコミューター路線でツイン・オッターが活躍しています。(製造元のde Havilland Canada社自体は買収されてBombardier社になってしまいましたが)
ANAグループのエアー北海道(利尻、礼文、奥尻など)、JALグループの琉球エアコミューター(波照間、慶良間、粟国など)が、 思い切り日本の端っこの島々を結んでいます。

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