ハワイ諸島がハワイ人だけのものであった頃、すなわち、19世紀のはじめにカメハメハ大王が ハワイ諸島を統一した頃までは、ハワイ各島では、クー、カネ、ロノ、カナロアの四大神をはじめ、 「八百万の」神々、精霊が信仰されていました。大王も守護神として、戦いの神クー・カイリ・モクを厚く信仰していました。
それらの神々や精霊に祈りを捧げる場所として、ヘイアウは建設されました。建設にあたっては、その土地の大酋長の命令で、
カフナ・クヒクヒ・プウオネと呼ばれる技術神官が設計を行い、酋長の治める土地の人達総出で建設にあたりました。大きなヘイアウは、
熔岩を城壁のように積み上げて作られるために、多くの人手を必要としたのです。
カメハメハ大王が、予言に従ってハワイ統一祈願のためのプウコホラ(鯨の丘)・ヘイアウという壮大なヘイアウを建設したときには、
平民階級のみならず、貴族階級、そして大王自らもが石を運んだと言われています。 |
ヘイアウの出典・参考書籍 (順に書名、著者名、発行者。クリックで紹介ページへ)
KAUA'I, ANCIENT PLACE-NAMES AND THEIR STORIES、F.B.Wichman、Univ of Hawaii PressRESOURCE UNITS IN HAWAIIAN CULTURE、D.Mitchel、Kamehameha school press
The works of the People of Old(1976)、Samuel Kamakau - Mary Kawena Pukui(訳)、Dorothy Barrere(編)、Bishop Museum Press
LEGACY OF LANDSCAPE、Patrick Kirch、UHPress
HEIAU OF THE ISLAND OF HAWAII、J.Stokes、Bishop musum press
ANCIENT SITE OF HAWAII、Van James、Mutual
ANCIENT SITE OF MAUI,MOLOKAI and LANAI、Van James、Mutual
ARCHAEOLOGY OF NIHOA AND NECKER ISLANDS、Kenneth Emory、Bishop musum press
HAWAIIAN MAGIC AND SPIRITUALITY、Scott Cunningham、Lewellyn Publications