やがて年がたち、イエイエのいとこ、この物語の冒頭で誕生したヒイラヴェが病の床に
つき、そのまま亡くなってしまいます。彼の遺言で、遺体は滝のそばに葬られ、ワイピオの
滝の守護者となったのです。現在、ヒイラヴェの滝と呼ばれている滝がそのことです。
その後、イエイエ自身が病に倒れてしまいます。
彼女の最期を看取ることになったのは、恩人、マカニカウでした。マカニカウはイエイエに、
「イエイエよ、お前は蔦(つた)だ。蔦は一人で生きていけない。だからお前が
死んだら森に連れて行って、女神ヒナのそばに横たえてやろう。お前はイエイエの蔦だ。
木を登れ。長い葉をよじって幹に絡みつけ。そして燃えるような赤い花を、茂った葉の間に
咲かせてくれ。まるで炎の眼のように。お前の美しさを森じゅうのオヒアの木に与えてやってくれ」
とメッセージを送ったのでした。
こうしてイエイエは、ハワイ中の森にその美しさを残すことになり、オヒアの木、ひいては森の女神
を祀るフラの儀式などには欠かせない植物になったということです。

