
(2007.4.27)
■ラジオ本体
今回の中波DXで使ったのは、DEGEN DE1121という中国製のラジオです。一昔前は、性能の良いラジオというと「技術のソニー」が
世界的に有名で、
当時の中国製ラジオというと「安かろう悪かろう」の典型でしたが、最近では様相が大きく変わり、
高性能な中国製ラジオが世界のラジオ市場を席捲しているようです。
このDE1121というラジオの最大の特徴はMP3レコーダーを内蔵していること。32kbpsで16時間分くらいの録音ができ、
USB経由でPCとやり取りできます。また、レコーダー部分は取り外してMP3プレーヤーとして利用することもできるという
面白いラジオです。
■ちょっとした細工
DE1121内部にも当然フェライトバーアンテナが内蔵されていますが、結構小さいので(7センチくらい)、やはり外部
アンテナを接続したくなります。
DE1121には外部アンテナ端子も一応付いているのですが、短波とFMでははっきり効果が出るものの、
中波帯だとうまく機能しません。「中波の場合は深刺しして接点を変えると良い」という話も聞いたのですが
どうもうまくないので、結局、ラジオの蓋を開け、右図のような簡単な手術を施して外部接続用の線(青色)
を出しておきました。線が外から強く引っ張られても困らないよう、小さな結束バンド(緑色)を使って
、内部で線の余裕を持たせています。この線と、外部アンテナのピックアップ線をつなぐわけです。
■折りたたみ式ループアンテナの作成
市販のアンテナを使おうかとも思ったのですが、勉強も兼ねて自分でループアンテナを作ってみることにしました。また、
今回は「携帯できること」
という必須要件もあります。
右の、ベッドの上に広がっているのが完成品です。上部と下部にそれぞれ角材を当てて、上部に付けているハンガーでぶらさげるとだいたい正方形になります。(ハンガーなので回転させることもできる)。
携帯するためのポイントはこの角材で、これは長さ90cm強の平角材をダイソーで購入し、それをノコギリで3分割した上、蝶番で折畳めるようにしたものです。使用時は、もとの長さに伸ばした上、「わりばし」と結束バンドで固定し(上部の角材にはハンガーも固定する)、ハンガーでぶらさげて指向性を調整します。
見かけは(とても^^;)悪いのですが、性能は結構goodです。(大ざっぱに書くと、0.65mmの皮膜銅線の7回巻きで、
それに330pFのエアバリコンで同調させています)
・・・とあっさり書いていますが、実は浮遊静電容量を下げるために巻き線を重ならないようフラットケーブル状にするとか、中波帯に同調するように巻数を変えてみるなど、結構涙の努力があったりしました。。。エアバリコンは最近では入手しにくいですが、名古屋のボントンという店がヤフオクに出品していたものを購入しました。
■日本でのテスト
日本の民放の中波放送局で大雑把なテストをしてみました。ラジオの設置場所(要するに自宅)は千葉県佐倉市というところなのですが、北のほうは北海道のHBCラジオ、STVラジオがそれぞれ総合評価4〜5、西のほうは、福岡のRKBラジオ、KBCラジオがそれぞれ総合評価4、くらいで充分リスニングに耐えます。(もちろん時間帯によります)
南のほうは、沖縄が聞きたかったのですが、民放のほうはあいにく同一周波数に強い局がいっぱいあって聞こえず、936kHzの宮崎放送が、同一周波数の秋田放送と交互に総合評価3で聞こえたくらいでした。
ちなみにNHKで試してみると、549kHzのNHK第一:沖縄が、ロシアのRadio
Mayakと交互にそれぞれ評価3〜4くらいで入っています。
■DE1121の評価
中波放送を聴く上でのDE1121の大ざっぱな評価としては、、、
(1)「ナロー」にしても選択性がイマイチなので、混信だらけの微弱な局を
聞くのは少しつらい。(ICF2001Dとの比較です)
(2)逆に、音質についてはナローにしていてもかなり良い。(同上)
MP3録音したものを再生する際には、音質そのものを色々選べるので、
さらに聞きやすさが向上されます。
(3)AC電源からのノイズが結構乗る。(フェライトコアをいくつか巻いてみましたが
ほとんど効果無し)。充電池/乾電池での使用を強くおすすめします。
というわけで、「非常に微弱な信号をなんとか拾う」ような本格的なDXingには今ひとつかもしれませんが、「かなり弱い信号でも番組を楽しむ」ことのできる良いラジオだと思います。それに何と言っても小型軽量(300g)で、MP3録音も可能ですので、海外に持っていくにはオススメの機種です。
あと、もう1つ注意しないといけないことは、このラジオは、少なくとも最初は『マニュアルが無いと絶対に使えない』という点です。(特にタイマー関係)。1つのボタンに二重三重の意味がある上、それを「長押し」など、「最初にまず機材があって、あとから無理やり機能を割り当てた」という気配が濃厚です^^;。
(5月12日追記)
DE1121には英語版と中国語版がありますが、私が使っているのは中国語版のほうです。FREQ.TXTというファイルを編集することで、チューニング時に放送局名を表示できたりするのですが、なにせ中国語版なので、普通に日本語で登録すると表示できません。
(というわけで英字だけで登録されている人が多いようです)
そこでちょっと苦労して、日本の中波民放一覧(5kw以上のもののみ)を簡体字で登録したFREQ.TXTを作成してみましたので、よろしければお使い下さい。
右のボタンのリンクを右クリックして対象をファイルに保存。⇒![]()
放送局名がどんなふうに見えるかはこのリンクをクリック。
※ご自分で編集する際は必ず簡体字(GB2312)で保存してください。
基本は、Wordで作成したファイルを簡体字で保存しただけですが、それだけだと東京の「東」とか福岡の「岡」などは文字化けしてしまいますので、10個ほどの漢字は手作業で変換しています。栃木の「栃」と新潟の「潟」など、簡体字の何が対応するかわからなかったものは、適当に似たような文字に変えています。新潟と栃木の人ゴメンナサイ。^^;
また、名称は8バイト以下という制限があるため、省略形が多いです。
■WRTH
準備編として忘れてはならないのがWRTH(World Radio and TV Handbook)です。
タイトルどおり、世界中の全ての放送局が網羅されている便利な本で、毎年出版されます。洋書ですが、世界中のラジオファンの必須アイテムということもあってか隠れた?ベストセラーになっているようで、日本でも大きな書店の洋書コーナーだと平積みになっていることもあります。ただ、700ページ近くもあってラジオより重いので、旅先に持ち歩くのはちょっとしんどいかもしれません。(私もPacific
Areaの中波一覧だけコピーして行きました)