ロノは平和と農業、豊饒の神で、農業に関連する気候や天気もつかさどるとされています。
豊饒といえば、古代ハワイ最大の行事、収穫祭マカヒキの主神もロノです。
マカヒキとは、毎年10月中旬、昴が東の空に上り始めた頃から始められ、 延々4ヶ月にもわたって祭りの時期が続きました。
この間は戦争はもちろん、 生活に必要な最低限の
仕事以外は全部中止になったといいます。
その昔、ロノは美しい妻の不義を疑って、妻を無実の死に追いやってしまい、 それを悔やんだロノが豊饒
を約束してカヒキ(ハワイの人々の伝説の故郷)に 旅立ちました。
残された人々は、「ロノの帰還=豊饒の約束」と見て、 ロノを主神としてマカヒキをはじめたのだそうです。
マカヒキのとき、ロノは「ロノマクア」と呼ばれる、右上の図のような模型で象徴されて
いました。長い木を組み合わせてTの字を作り、中心には、その下の図のような、
ロノを模した顔がつけられました。横木からは鳥の羽のレイやシダが垂らされましたが、
なんといっても象徴的なのは大きな白い布でした。
キャプテン・クックがはじめてハワイ島を訪れたとき、クックがロノ神に間違われて 住民から崇められてしまった、という有名なエピソードがありますが、
クックが 乗ってきたレゾリューション号(左)を見るとわかるように、帆のかたちというのは ロノマクアそのまま、
いわば船中ロノマクアだらけだったわけで、住民がロノの 再来と勘違いしたのも頷けます。
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ロノのキノラウ(化身)の1つは豚であったとされています。
豊饒の象徴なのかも しれません。また別のキノラウはククイの木でした。これは、ククイの葉が、
豚の 耳に似ていることによります。
ちなみに、「ハワイの神話と伝説サイト」のトップページにも使用している、 マスクをかぶった古代のハワイ人の絵が
あります。イプ(ひょうたん)をベースとして カパのひもを垂らし、頭にウキ(スゲの葉)をあつらえたマスクですが、
このマスクは武装のためというよりは、ロノに関連する行事のときにかぶられていたものだそうです。
現代のフラハラウでもロノに捧げるフラを踊るときにはマスクをつけることがあるといいます。
